利用者の方と「選挙」

10月31日、衆議院総選挙があります。

皆さんは投票にいかれますでしょうか?

投票は国民の権利であり、行く・行かないは本人の自由ではありますが、

その1票によって、国や自治体の方針にも関わる大事なものであります。


一方、P.P.P.を利用している方のうち、

投票にいかれたりする方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。


もちろん、ご本人が希望しないのに選挙を参加してもらう必要はありません。

しかし、利用者の方に対して、私たちが勝手に、

「興味はないだろう」「関係ない」と思ってしまうのも違います。


せっかくなので、利用者の方にとって

「選挙」とどう関わっていただくのがいいのか、私の意見をお話しします。


選挙に関する情報に「触れられる機会をつくる」

まず一番の大前提として、利用者の方に選挙に興味を持ってもらって投票してもらおう

という意図は「全くない」ことをご承知ください。

興味を持つ・持たないはご本人が決めることです。


しかし、特にこのコロナの時期で、外出も難しく、

中には個人でテレビをお持ちでない方の場合、

選挙の情報に触れる機会がない場合もあります。


知れば興味を持つかもしれませんし、それでも興味を持たないかもしれません。

ただ「知らない」ことは、興味の持ちようがない。

ですので、例えば

広報物を公共のスペースに置く、選挙に関するテレビを流すなど、

立候補者の情報に触れられる機会をまず作ることが大事です。


一方で、各立候補者の広報物や放送の内容に関して、

難しいだろう、わからないだろうからと、

言っている内容を職員が利用者の方にわかるようにお伝えするのは

安易に行うべきではないと思いますし、

そうする場合は、選挙の公平性を保つため細心の注意を持って行う必要があると思います。


投票行動には干渉しない

しかし、先ほど安易に話をしないというのと同じ理由から

投票行動には干渉をしないことがとても大事です。


例えば、みんなで選挙の投票にいきましょうという声かけなども

投票行動への干渉になります。

なので、こちらから促したりしないことも、大切だと思っています。


選挙の情報を見て、行きたいというご本人の意思があれば

もちろん投票会場までの移動サービスを探す・活用するなど、

そこから支援を行えばよいのです。



確かに、利用者の方の中には、選挙に興味がないという方がいるかもしれませんし、

言われていることを難しいと感じる人もいらっしゃるかもしれません。

ですが、そうでない方もいらっしゃるかもしれません。


そこを決めつけず、情報に触れる機会を平等にしていくことも

私たち職員の役割だと思います。


なのでぜひ、情報を知る機会づくりを、

各事業所で実践してみていただけたらと思っています。


ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~