地蔵盆

今年も、8/23(火)に子育て地蔵尊の法要を行いました。

コロナウイルス感染拡大防止のために、今年は一部の関係者があつまり、

法要を開催。利用者の皆様には、各事業所ごとにまつりの雰囲気を味わっていただくための

さまざまな企画を実施し、楽しんでいただく時間をとりました。


さて、私も法要に臨席させていただきましたが、

その際に住職の方から、ありがたい法話を授かりました。

子育て地蔵尊が建立されたのは、この本部の施設ができた時と同じ、

設立当初から、この法人の施設を見守ってくださっていたこと。

以来、法人を利用する方はもちろん、地域の皆さんを招きながら、

この地域に暮らす子供たちのために、毎年法要を行ってきたことをお聞かせくださいました。

この法話を受けて、子育て地蔵尊の法要について、

私もぜひお伝えしたいことがあり、ブログで紹介したいと思います。


職員の方、特に新卒で入社した方には、私からもよくお伝えしているのですが、

P.P.P.の前身であるひまわりの会は今から40年以上前、

1980年に障がいのあるお子様を育てるご家族が立ち上げた法人です。


それまでは障がいのある方の面倒は、家族が見るのが当たり前。

学校にすら行く必要がないという考えがあり、

ようやく法律が改正され、義務教育化が始まった頃です。

障がいのある方が仕事をして自立するという発想すらなかった時代に、

親元を離れても、我が子が無事に生きていけるようにと、

住まいと仕事の場をつくるべく、自分たちの手で立ち上げたのが、この法人の成り立ちです。


また、地蔵尊の法要を開始した年から

今より小規模ではあるのですが、地域のお子さんを集めて、

水飴をふるまうなど「地蔵盆まつり」を開催。

法人を立ち上げたご家族のみなさんは、我が子だけでなく

地域に暮らすお子さんやそのご家族の皆さんとのつながりを大事にされていました。

地蔵盆まつりは「すべての人の当事者参加」という考え方を体現する

法人にとって大事な行事なのです。


地蔵盆まつり、そして子育て地蔵尊の法要は、利用される方の安全を願うと同時に

ご家族やご利用者様が当事者となって、社会を変えていった、その象徴でもあります。


各事業所では、地蔵盆まつりの日に色々な催し物を開催したと伺っており、

きっとその様子はご家族の皆様にも、ご共有されるかと思います。

そのときに、利用者さまの楽しげな様子はもちろん、

よかったらぜひ、こうした地蔵盆まつりの起源や

このまつり・法要の背景なども、ぜひお伝えいただけたら嬉しいです。

ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~