ロゴの持つ「意味」

先日の面接で、「理念と、このロゴに込められた想いに共感して」と

お話してくださった方がいて、その方が

P.P.P.のロゴの入ったクッキーを作って持ってきてくださったんです。

とてもうれしくて、管理者のみなさんにはすぐにお知らせしたのですが、

その方がこの4/1から、P.P.P.の仲間として入社してくださったのを機に、

こうやってブログで紹介しようと思いました。


さて、本日、今年3月に学校を卒業されたばかりの新入職員のみなさんの前で

理念のことについてお話させていただきました。

その中で、この「ロゴ」の意味をご紹介させていただいたんです。

そこで、今回はこの「ロゴの意味」について、

改めてお伝えしたいと思います。


この2人の人物のシルエット…白黒で同じ形をしたこの人影は

鏡に映した自分自身の姿を意味しています。


各事業所のロゴはカラフルなのですが

P.P.P.の法人ロゴは白と黒。

福祉業界の会社で白黒のロゴ…というのも珍しいかもしれませんね。

ですが、この白と黒に大きな意味があり、

「光と影」を表しています。


どんな人間でも、例えば自分と誰かと比べて優劣をつけてしまったり、

時にはねたんだり、卑下したりしてしまう自分がいたり

自分は差別などしない…と思いながら、現実にマイノリティの方と接した時に

「怖い」と理屈抜きに思ってしまう自分がいたり…

時には忙しさや難しさに「無理だろうと諦めてしまう」自分がいたり…


誰かのために役に立ちたい、社会に貢献したい…

いろいろな思いを持った白い「光」の自分がいる一方、

どうしても差別や区別をしてしまう黒い「闇」の自分がいる…

まずはそんな「黒い自分がいる」ことに気づき、向き合うこと。

そして、そこに描かれた2本の槍のモチーフが指し示すように

自分の闇を「律していく」こと。

それが、P.P.P.が大切にする「当事者参加」の第一歩なのです。


このロゴは、己と向き合い当事者参加していくという

私たちがとても大切にしていかなければならない想いが込められています。


「光」はみんな、自分の意識が向かい、目に見えやすいものです。

しかし、光を見ていると、光のない部分(闇の部分)には気がつきにくい。

闇の部分がない人など、世の中にはまずいないでしょう。

その自分の「闇」の部分に気づき、見て見ぬふりをせずに向き合う…

決して簡単ではありませんが、たくさんの人がそこに気づき

己を律することで、まず私たち支援員が知らぬ間に加えてしまっている

区別や制約を取り除くことができる。


このロゴに込められた、その意味を、ぜひもっと多くの人に知ってもらい、

共感してもらえたらと思っています。

ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~