食の楽しみ

突然ですが、皆さんは「食べること」は好きですか?

私はもちろん、大好きです。

うまい飯を食べると、その日の疲れも一気に吹き飛んでしまい、

明日もまた頑張るぞと思える、自分の原動力の一つになっています。

今日は、そんな「食」にまつわる話をしたいなと思います。


皆さんは法人本部の食堂へ行ったことはありますか?

よく見ると、テラス席もあって、壁は大理石造りの結構豪華な物。

ランプウォーマーといって、ビュッフェなどでよく見る

あったかい料理をランプで保温する什器があったりするんです。


実は、この食堂はできた当時、

ここで暮らす方々にとっての「レストランに」という想いがあったんです。

当時は食堂にはテーブルクロスがかかっていたり

メニューに選択肢があったりと、本当にレストランのような雰囲気もあったんです。

さらに、普段は慎ましやかな食事も多かったのですが、

行事食の時は、鉄板焼きの道具を持ち込んだり、寿司のカウンターができたりと

それはそれは趣向を凝らしたものを提供したりもしました。

職員みんなに「卓上コンロを持ってこい」と声をかけて、鍋なんかもしたんですよ。


当時は食にこだわって色々なことをやっていた分、厨房は毎日大忙しでした。

「厨房に人が足りないから手伝って来い」と

私もエプロンをして、配膳や食器洗いなどの手伝いをしたことも多々あります。



あの頃は、みんな昼はがっつりと働いて、そこで稼いで「いい飯を食べる」というのが

ひとつのモチベーションの源泉になっていたように思います。


今は、1食あたりの金額も固定で決まっていますし、

衛生管理なども厳しくなった関係で、なかなかそういう企画が実現しなくなりました。

もちろん、今でも好きなメニューが並ぶ行事食もありますが、

たとえば家族団らんのような何かを囲む食事や

高級レストランに行く時のようにちょっと豪華で、少しどきどきするような体験など、

寮で生活されている方にも、特別な体験を提供できる機会があればいいなと思いませんか?

そういったことを企画するのも、職員の大切な役目なんじゃないかなと私は思います。

ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~