「気づき」と「行動」

昨日は今年4月に入職された新卒職員のみなさんの

新卒フォローアップ研修に参加してきました。

今回の研修のテーマは「当事者になる」ということ。

他人や周囲の環境のせいにせず、自分のこととして向き合っていく、

P.P.P.の職員として、とても大切なテーマを学ばれていました。


その研修の中で、「Fu-1グランプリ」というものが開催されました。

これは、新卒職員のみなさんが、入職されてからの約3ヵ月間、

業務の中での経験や利用者さんとの会話、

大変だったこと、悩んだこと、辛かったことなど

日々の仕事の中で得た「気づき」や「発見」をし、

そこから何を学んで、どんな行動をしたかを一人ひとりプレゼンし、

その中でも、ぜひみんなに紹介したい、共有したい

素晴らしい「気づき」と、その後の「行動」を表彰するというもの。


日々起こっていることに対して、

自分のこととして受け止めていなければ「気づき」も得られませんし、

たとえ気づきがあっても見て見ぬふりをして、「行動」することもできません。


実は、気づきと行動というのは、

他責にせずに「当事者になる」というテーマにおいて、とても大切なことなのです。


さて、このFu-1グランプリですが、

最も素晴らしい気づきと行動を発表し、

1位を獲得したのが森川 瑠奈さん。

この3ヵ月間、ご利用者さんとのコミュニケーションの取り方、

たとえば、初めて支援をする方から、強い拒絶反応を受けたことなど

苦労や辛い・大変な思い・経験を語っていただき、

そこから逃げずに、その方にずっと向き合っていくことの大切さに気づき、

コミュニケーションを続け、今少しずつ、

ご利用者さんの思い・気持ちを確認しながら、余暇活動などの業務に取り組んでいる、

そのエピソードを語ってくれました。


実は、このエピソードの中で、私が素晴らしいと感じたのが

まずは「つらい」「難しい」という、心の底にある自分の感情にも

「気づいた」ということです。

P.P.P.の理念の中の大切なテーマのひとつ「当事者参加」。

P.P.P.のロゴにも、そのメッセージを込めたのですが、

「当事者参加」の第一歩は、自分自身も「つらい」・「泣き出したい」という

負の感情を「持ってしまう」ということだと思うのです。


そうした自分の負の感情から目を背けないこと。

その時に、どう自分を律していくかを考えること。

これはとても大切なテーマだと思います。

ぜひ、森川さんには、この「初心」を忘れず、

P.P.P.の職員として、飛躍していただきたいと感じています。


その他の方も、色々なことに気づき、行動されていて、

審査員一同、誰を表彰するかとても迷いました。

皆さん、この3ヵ月で自分に向き合い、努力されていることを

改めて実感でき、私としても本当に嬉しいかぎりです。


これからもぜひ、日々の仕事の中での気づき、

発見を大切にしていくこと、心がけていってください。

その気づきの積み重ねが、必ずあなたを成長させてくれるはずですから。

ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~