3つのプロジェクトの成果報告をいただきました
今年4月末に、危機管理・就労・本部改革の3つのプロジェクトが立ち上がり、
1年が経ちました。そこで3/12(木)に、プロジェクトの成果報告会を
みなさんが企画してくださって、この1年の成果を私と久本理事に報告してくださいました。
今日は、この報告会について、ご紹介したいと思います。
①危機管理プロジェクト
最初にプレゼンをしてくださったのは危機管理プロジェクトの皆さんです。
危機管理プロジェクトチームでは
法人が今直面している、あるいは直面する可能性があるリスク・危機とは何かを
徹底的に洗い出して、それを一つひとつ分析するところからはじめたそうです。
その結果、多くのリスクはヒューマンエラー、つまり「人」が原因であったことに着目。
より具体的に「なぜそのミスやエラーが発生したのか」
「どうこれらのチェック体制を管理していくのか」などの議論・調査をされたそうです。
来期はその議論・調査をもとにいよいよ、実際にリスクマネジメントのチェック体制や
委員会との連携、マニュアルやガイドラインの作成、
教育や研修、啓蒙、さらには新設部署の設置など
具体的な実行プランに落とし込んでいくという方針を示してくださいました。
特に感心したのが「最初のリスク分析」でした。
あらゆる角度からみなさん検討・分析されており、
問題意識を正しく理解されておられていて、とても心強く思いました。
また、プレゼンそのものにも力をいれられており、
寸劇まで見せてもらったのにもとても感動しました(笑)
②就労プロジェクト
続いては就労プロジェクトです。
今期は利用者の方の活躍をテーマに、
●BtoCといって個人のお客様向けのサービスを提供する事業
●布寄での新しい事業
この2軸で色々なアイデア出しをされたそうです。
その時に大事にされたのが「元気・感動・つながり」。
人工知能などが発達してきたなか、人の手でしか実現できない
この3つのキーワードを体現できるビジネスをテーマに
この1年間で、倉敷市の事業所では串揚げ屋や駄菓子・ジェラート屋・食パン専門店など
布寄では民泊やホテル、ジビエ料理、サバイバルゲームなど
合計100件以上の事業アイデアをみんなで出し合い、議論を重ねながら、
現在BtoC事業、布寄事業ともに、具体化している真っ最中。
次年度には、事業内容を確定し、経営承認を得て本格稼働できる
このアイデアを基に、「地域の方に受け入れられてもらえるビジネス」を
具体的に形にし、事業立ち上げの計画を立て、実行に移すことを目標にしています。
このチームのみなさんのすごいところは
アイデアをたくさんたくさん出し続けて、何度も何度も議論を重ねたことにあります。
新しいアイデアというものは、考え続けないと生まれないものです。
そして、このチームは入社1年目・2年目のフレッシュな方から、
社歴の長い中堅メンバーまで、次世代を担う人たちがたくさん集まったチームです。
その斬新なアイデアが生まれたのも、こうした次世代メンバーだからこそだと思います。
③本部改革プロジェクト
この発表の最後を飾ったのは本部改革プロジェクトのメンバーの皆さん。
最初は、現在の本部の支援やサービス、設備や備品まで、
ありとあらゆる面から、本来はどうあるべきなのかを検討されていたそうです。
ですが、細かい部分の話になってしまい、
肝心な本部改革というテーマの話ではなかなか議論が進まなかったそうです。
そこで、プロジェクトメンバーのみなさんは大きく方針を転換。
「10年後、本部がどうあってほしいのか」
理念と照らし合わせながら、理想のイメージを共有しあうことをはじめたそうです。
その中で、一つの大きなテーマとして取り上げたのが、
地域の中に、ごく当たり前にみんなが使い、立ち寄る場所。
地域の中に溶け込んだ施設でありたいという想いを描いたそうです。
例えば、施設の敷地内に、おしゃれなバーなどの
「口コミでみんなが行きたくなるデートスポット」をつくって、
人が気軽に立ち寄れるようにしながら、それを利用者の方が運営することができれば。
本部には唯一「施設入所機能」があることから、
主に重度の障がいがある方がご利用になる場所でもあります。
だからこそ、今は地域の方との接点が創りづらく、
私たちが今当たり前のようにしている買い物や外出などの経験も、
なかなか提供することができていない状況。
このプロジェクトを進めるなかで、それを変えていきたいという
10年後のビジョンを皆さんが思い描いてくださったこと、
理想のイメージを伺うことができ、本当にうれしく思います。
全てのチームの報告を受け、どのチームもみんなが主体的になり、
本当に色々なアイデアを出してくださったこと、
さらには児童・成人・高齢、各部署・事業所から参加され、
入社1年目・2年目・3年目の若手の方から、
リーダーとして活躍される中堅メンバーの方、
そして、管理者・部門統括の方まで、30名の方が
プロジェクトに参加してくださったことを、とても嬉しく思います。
どのチームも次年度は、それをどうやってもっともっと、
具体的に実現することが、目標になってきましたね。
その具体化の大きなヒントになるのが、
今の課題だけでなく、ここに至るまでにどんな課題に向き合って、
それをどう解決したのか、これまでの歴史も知ることだと思っています。
ぜひ、次年度も引き続き、皆さんの力を合わせながら、
法人を大きく変える、その一歩を踏み出していただけたらと思いますし、
必ずみなさんならできると、報告を聞いて感じました。
本当にこの一年、みなさんありがとうございました。
そして来年度も一緒に、がんばりましょう!
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