宇治町のすごい取り組み

高梁市との第一回の定例協議会の時に、

布寄地域の地域活性の参考にさせていただきたいとお願いしたところ

早速高梁市の皆さんがご協力くださり、

宇治町の取り組みを教えていただく機会をつくってくださいました。

私自身は訪問できなかったのですが、今回、そのレポートを聞き、

ぜひ、その感動をお伝えしたいと考え、ブログを書くことにしました。


宇治町では現在、『宇治地域まちづくり推進委員会』があり、

宇治地域市民センターの方々を中心に、地域活性のために定期的に協議し、

様々な取り組みを行っています。


その中でも、今回メインに伺ったのは、「民泊事業」について

都会で生活する中学生の方を対象に、

学校と連携し、地域の民家の方の家に宿泊するという体験を宇治で行っています。

ご飯などの時間は、宿泊する家の方が決めるなど、

普通の農村体験ではなく、「農村での暮らし」にどっぷりと浸かってもらい、

地域の方と都会の子供たちとのつながりを作っていくというもの。


都会では体験できない農村での生活…例えば虫が苦手な子が、

そこで生活したときに、怖くて眠れない…

そんなとき、その家の方が一緒の布団で寝てあげたり…

そうやって、一緒の時間を共有することで、体験が終わった時には

泣きながら抱き合って家に帰る…それほどにつながりが強くなっているのだそう。


農村体験のこの取り組みは約20年近く続いており、

この体験をされた生徒さんも、時々村を訪れてくださったり、

学園祭で宇治で採れた農産物を販売したりと、


また宇治の地域に暮らす中学生以上400名以上のみなさんにアンケートを実施。

宇治の地域を元気にしていくために、

20代から80代まで幅広い世代の声を取り入れながら

地域のイベント・行事や取り組みをどうするか、

地域の人自身がどうしていくかを考える取り組みをしていて

例えば、地域で暮らす移住者の方を増やすために、

住むか暮らす会という会を設置。民家の改修を、地域の人たちが総出で支援したり、

移住してきた方との交流の場をつくったりしています。


こうした取り組みが評価され、平成28年には地域活性の事例として総務大臣賞を獲得。

この成果に、住民のみなさんが集まって祝賀会を開いて、

とても盛り上がったこともうかがいました。


また、地域の名産を作りたいという想いから、

高齢の方でも比較的簡単に育てられ、昔から地域で育ててきた

「もち麦」を使って、例えば『食育』で近隣地域の小学校の給食に取り入れたり、

新しい名産として高梁市で初となる地ビール『花笠』を開発・販売されています。

(報告の時に『花笠』をいただきました。退社後にじっくり味わいたいと思います。)


そして、まだまだ新しい取り組みがつづき、昨年の6月から

このもち麦をつかった新しいカフェ『Cafe 麦』が誕生。

今月は感染症対策のためお休みとのことですが

4月から毎週月曜日11:00~15:00の間でオープンしているとのことです。

(住所:高梁市宇治町宇治1831-1)


地域活性というと、どうしても一過性の流行りで終わってしまうことも

多かったりします。でも、こうやって継続して、しかも地域の方々を

ここまで巻き込みながら続けていらっしゃることに、感動しました。


報告の最後で高梁市 農林課の堀参事もおっしゃったお言葉を聞き、

まさにその通りだと感じたのが、

この街づくりの取り組みがここまで長く、継続し、実績が出ているのは

こうした取り組みや成果が出た「感動」を

地域の人全体に『共有』し続けたことにあるということ。

その感動が、さらに新しい取り組みにつながって、また新たな『感動』を生み出していく。

その結晶である、『Cafe麦』に、私も久本副理事長と一緒に行ってみたいと思います!

ぜひ、みなさんも宇治に足を運んで、

宇治の地ビール『花笠』や『Cafe麦』を是非堪能しましょう!