支援のために大切なスタンスについて

利用者の方の支援を行うときに、とても大事だなと思うのが、

その方のことが、どれだけ自分ごとのように思えるのかです。

「当事者参加」ですね。

そのために大事なことは、どれだけ相手のことに関心が寄せられるかだと思うのです。


なぜなら、その人のことに関心を持っていけば、

どんどんと相手の気持ちに共感していって、

目の前の人が何をしたら喜んでくれるだろうと考え出すようになる。

そうすると、今まで経験のないことでも挑戦ができるからなんです。


これは最近、自分の身近な出来事で実感したことです。

自分に孫ができて思うことなのですが、

好きな人のためなら、これまでやったことがないことですら

自分で覚えてやってみようと思えるんですよね。

今まで自分の子供のおむつ替えなんて一度もしたことがなかったのですが、

今は孫がかわいくて、おむつを替えるのも手伝おうと思えてくる。


もちろん、子育ての頃は休みなく働いていたこともあって

そういった時間が取れなかったのもありますが、

まあ、孫が可愛すぎて可愛すぎて(笑)


そうやって、この歳になっても、

好きな人のためなら、新しいことを吸収したりチャレンジしたりできるのです。


利用者の方への支援も、同じことだと思います。

その方のことの興味関心をもって、その方のことを「好き」になっていけば

自然と、その人が喜んでくれること・その人の幸せとは何かを考えて、

その人のためにできることを「やりたい」と思えるようになる。


ただ、孫は血縁関係にあるため、無条件にかわいいのですが、

利用者の方とは、元々由縁のある方ではありません。

そのときに大切になるのが、その方への興味関心をどう持つか。

そのポイントは、相手が好きなこと・やりたいことなど、

相手の興味・関心に自分が持っていくことだと思うのです。


そのために、普段からその方がどんなことを考えているんだろうを、

その方の観察や対話を通して、知っていき、一緒に共感していきながら

生育歴など、その方の歩んだ人生を知って、どうしてそう思ったんだろうに

興味を持っていくことが、大切だと、私は思います。


ぜひ、まずは利用者の方へはもちろん、

周囲の身近な人、例えば皆さんのご家族や、周りの同僚が

どんなことに関心があるのか、知ることからはじめてはいかがでしょうか?

ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~