利用者の方と「スポーツ」
コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれていたオリンピック・パラリンピックですが
今年夏に開催することが決定しました。
障がいのある人が活躍するスポーツの祭典が行われることは
とてもすばらしいことだと思います。
一方、スポーツはもっと日常に密着したものであると思っていて、
障がいのある方がもっと気軽にスポーツに触れられる機会は、
もっとあってもいいのではと、感じています。
私たちは余暇や自分の体のメンテナンスのために、
ジョギングやウォーキング、サイクリングなどのトレーニング、
ボウリングやゴルフといった個人スポーツ、サッカーや野球などのチームスポーツなど、
運動・スポーツに日常的に触れる機会も多く、
ご自身の意思で行ったり、参加したりしています。
ですが、皆さんが目の前でご支援している利用者の方の場合はどうでしょう。
歩行訓練や3B体操など、スポーツをしていないわけではありませんが、
知的障がいのある方にとって、スポーツにふれる機会は健常者に比べて少ないのが現状です。
もちろん、運動をただすればいいというのでもなく
通常の生活介護支援や余暇支援の中で、
スポーツの「楽しみ」に触れて、ご自身がやってみたいと思うようになることも
すばらしいことだと思うのです。
たとえば、昔は利用者の方も参加するスポーツサークルもありました。
私はテニスサークルに所属していて、利用者の方とペアを組んで、
ダブルスなんかもしていたものです。
コロナウイルス対策もあって、なかなか一堂に介すのは難しいかもしれませんが、
私たちの日常と同じように、利用者の方にとっても
こうしたサークル活動や、好きに使える運動施設などがあっても、
いいのではなかなと思う今日この頃です。
もし、職員やご家族のみなさんの中で、
スポーツサークルに参加しているよという方がいたら
利用者の方も巻き込んで、一緒にできることがないか、
ぜひ考えてみては、いかがでしょうか?
自分の好きなことが、利用者の方の楽しみにつながる。
それって、とても面白い取り組みであると、私は考えます。
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