自分のために「丁寧に」生きること

毎年、年の初めに職員同士での新年の挨拶を行う「互礼会」を開催しているのですが、その時にお話させていただいたことを、このブログでもご紹介したいと思います。


新年ということもあり、ぜひ皆さんには、心機一転の意味を込め、

自分のために丁寧に生きる

ことに取り組んでいただきたいというお話をさせていただきました。


皆さん日々忙しくされている中で、特に福祉の世界で働く方達だからこそ、どうしても自分のことを「二の次」で考えてしまうところがあると思います。例えば、食事に関しても、時間をかけずに、有り合わせのもので済ませてしまったり、ご自身の部屋や机の周りに関して、気にはなっていてもなかなか整理整頓できなかったりすることはありませんか?

私自身、最近プロジェクトが多数稼働し、更に成年後見人としての活動に関しても、ご依頼をいただく機会が増え、自分の生活についておざなりになりそうなタイミングがありました。

そんな時に、とある本で「自分のために丁寧に生きる」という話を読みました。

例えば、食事ひとつにしても、コンビニのお弁当だけで済ませず、おかずだけ買って、自分でおにぎりを握ってみる。例えば、仕事終わりでも、デスクを毎日少しだけでも掃除してみる。

実に小さなことで構わないので、自分の暮らしを丁寧にしていこうというのが、趣旨でした。

これを読んで、自分の生活を振り返りつつ、少しだけ実践するようにしてみたんです。

そうすると、何も考えずに生活していた時よりも、例えば、幼少期に自分の両親がしてくれていたこと、妻や家族、身近な人、先輩や一緒に働く同僚が、私に対してしてくれていたこと、更に利用者さまやご家族の皆さんからの心遣いなど、自分のための行動を通じて思いを馳せる時間が増えたんです。

そんな時間が増えたことで、たくさんの感謝の気づきが生まれてきたと同時に、自分も大切にされていたんだなと気づき、自分の心が穏やかになっていきました。


現在、新卒入社の方やマネージャー陣・リーダー陣に向けて、人事施策として研修を行なっているのですが、その中で「人への理解を深める」ことを大事なテーマとして据えています。

自分の心が落ち着いている時でないと、他の人のことを理解しよう・その人のことを考えようとはできないものです。日々忙しくしているからこそ、自分の心を豊かにするために、「自分のために」丁寧に生活してみるということも大事なことなのではと、私自身は思います。

もちろん、品行方正に生きる必要もありませんし、丁寧にやるのが難しい時もあります。

私自身、全てに丁寧にできているかというと、そんなこともありません。

ですが、自分への投資として、1日1つだけでもいいので、自分のために丁寧に暮らす取り組みをしてみると、自分の人生にプラスになります。

新しい1年のはじまりだからこそ、ぜひ自分のために、丁寧に生活することを、心がけてみてください。

ICHIGO ICHIE

一期一会 ~社会福祉法人P.P.P. 理事長のブログ~